2008年11月06日

ラムサールCOP10閉幕

11月4日、19時15分。ラムサールCOP10チャンウォン会議が終わりました。終了の宣言とともに、会場いっぱいに大きな拍手が湧き起こりました。

今回の会議では、韓日政府が共同で提案した「水田の代替湿地としての価値を再認識し、生物多様性を高めていこう」という水田決議が採択されました。これは今後の生物多様性の保全にとって大きな弾みとなると思います。

また、日本からは、新たに「瓢湖」、「化女沼」、「大山上池下池」、「久米島」の4ヶ所が条約湿地に登録され、「西の湖」が琵琶湖に追加指定されました。
会場の議論は最後まで白熱し、気候変動と湿地、バイオ燃料開発がもたらす湿地の開発の問題では、長い時間をかけて話し合いがもたれました。

NGOも本会合の会議場で決議案の審議を見守ることが出来、声明を読み上げる機会もありました。

そして、何といっても各国の方と交流し、情報を共有できたことはとても大きな収穫となりました。

次回のラムサール会議(COP11)はルーマニアで開催されます。また、その前の2010年には名古屋市で生物多様性条約(CBD)COP10が開かれます。
今回のラムサールCOP10で得られたもの、達成できたものをより良い形で将来につなげていきます。
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2008年11月04日

韓国、日本のNGOが水田決議を歓迎

NGOwelcomedDR31.jpg15時、韓国と日本のNGOメンバーが集まって、水田決議の採択を歓迎する意見表明を記者室で行いました。

この決議に関して韓日のNGOは昨年11月に具体的な提案作りを開始しています。今日の決議までの苦労をねぎらいあいました。皆さん本当にお疲れ様でした!

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水田決議が採択されました

20081104R31.jpg水田決議が先ほど、10時過ぎに採択されました。各国の意見を入れた修正案に対しては、中国から、実現性にかける、といったコメントがあった以外は特に意見はなく、拍手をもって迎えられました。これまで尽力されてきた民・官の皆様と共にこの採択を喜んでいます。
これから、各国でこの決議を具体化していくことがとても大事です。私たちも生きものの賑わいに満ちた水田環境のアピールや、水田を含むIBAの保護措置の向上働きかけ等を通じこれに貢献して行きます。
写真は採択された直後の会場の様子です。

採択された決議案は、こちら(ラムサール条約のページ、英文)
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2008年11月01日

水田決議2

今日は、われわれの活動と関係の深い決議の議論が行われました。ひとつは決議22の、「水鳥フライウェイの保全に対する国際協力促進」。当会もパートナー団体であり、ウトナイ湖、片野鴨池、東京港野鳥公園も参加している東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップの支援と積極的な参加を進めようというものです。
決議の別紙がラムサール条約会議と直接関係していないエジンバラで開かれた水鳥会議の宣言文なので、別紙として付けるのは不適切ではないか(中国)とか、水鳥にとって「重要」という湿地だけに限らなくても良いのではないかといった意見がありましたが、東アジアだけでなく、中央アジアやヨーロッパ・アフリカ、南北アメリカにもフライウェイの保全を進める枠組みは存在し、それらの促進も含まれるため、多くの国々から賛同の意見が出されました。

もうひとつは、今回、韓日のNGOがもっとも注目している決議31の「湿地生態系としての水田の生物多様性強化」です。今回のCOP10では、水田の生物多様性保全の重要性をアピールするサイドイベントが数多くあり、決議採択が期待されています。
議論では、これらの報告を受け、水田に湿地生態系としての大きな意義が存在することは、ほぼ共通認識となっている状況が示されました。水系を含めての保全強化を盛り込むべしとの意見もでました。しかし、中国からは、水田での食糧増産が最優先事項であり、有害生物も含めての生物多様性保全を進めるのは現実的にはむづかしいとの意見表明がありました。また第9節の、「この決議は湿地の水田への転換を容認するものではない」という部分はいらない(複数国)という意見もありました。
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水田決議1

水田決議案の検討が1日午後から始まりました。代替湿地としての水田の価値を認め、水田の保全と生物多様性を高めていこうというこの決議案は、多くの国から賛意をもって迎えられました。
水田の保全は、水鳥やその他の生き物の保全とあわせて、私たちの食料問題を考えていく際にも大切な鍵となります。一方で、生物多様性を高めつつ、生産性を上げるにはどうすればよいのか、といった意見も出されました。国同士の利害に絡むこともあり、国間の調整が必要です。また、条文の見直しも必要です。
結局、この日は、予定の時間内には終わらず、夜に非公式の会合が開かれ、調整されることとなりました。水田決議案は引き続き、3日も検討されます。(山本)
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2008年10月31日

水田決議に向けて

20081031suiden_side_e.jpg今回の会議で注目されているのは、アジアモンスーン地帯発のメッセージとして、水田の生物多様性に注目した、「湿地生態系としての水田の生物多様性を高める」という決議案が提出されることです。

日本でも水田は、原生自然の湿地に代わる生息環境として、トキ、コウノトリ、ツル類といった大型の水鳥をはじめとする、多くの野鳥や水辺の生きものたちにとってかけがえのない住みかとなってきました。近年の農薬の過剰な使用や用排水路の人工化といった、生産効率を第一に見て生物の生息を考えない農法により、こうした生きものの賑わいが失われてきたことも振り返りつつ、水田の価値を改めてクローズアップしよう、というものです。

この水田決議の採択をサポートするため本日行われたサイドイベントには、韓国や日本のNGOをはじめ、スペイン、バングラデシュ、ネパールなど多数の国籍の120人を超える参加者が集まりました。
サイドイベント前には会場入口で、決議の意義やこれまでの韓日の取り組みなどが紹介されました。

コピー 〜 展示04.jpg  配布物.jpg
私たちの展示ブースでも日本の水田のPRをしています!

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サイドイベント:北東アジアのツル保護

ツルサイドイベント index.jpgツルサイドイベント.jpg
ツルサイドイベント会場.jpg
夜は、北東アジアのツル保全に出席。越冬分散事業の報告を行いました。ここには、韓国環境省の副大臣がわざわざあいさつに来られました。続きを読む
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2008年10月30日

新たに3つのIBAがラムサール条約湿地に

20081030化女沼認証.jpg 10月30日、日本の4つの湿地が新たに条約の定める重要湿地(ラムサール条約湿地)に登録され、また1箇所の湿地が追加登録されました。お昼に行われた日本国際湿地保全連合(WIJ)主催のサイドイベント「日本の登録地からの報告」で日本の新規登録地への登録証授与式が行なわれ、それぞれの市町村の代表の方が、ラムサール条約事務局から認定証を受け取りました。

新登録湿地のうちの3箇所と、追加登録により登録地が拡大した琵琶湖は、重要野鳥生息地(IBA)です。今まで法的な保護措置のなかった3箇所が、晴れて国際的にも重要な湿地として法律の保護を受けることとなりました。(山本)

○環境省からのプレスリリース;
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=10338
http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=12318&hou_id=10338

IBAホームページのそれぞれの生息地のプロフィールをご覧ください。
(IBAコード)湿地名
(55)化女沼
http://www.wbsj.org/nature/hogo/others/iba/search/sites/touhoku/55-kejonuma.htm
化女沼を紹介する新しいウェッブサイトはこちら;
http://www5.famille.ne.jp/~eosaki/04kejyoindex.html

(62)大山上池下池
http://www.wbsj.org/nature/hogo/others/iba/search/sites/touhoku/62-ooyama.htm

(92)瓢湖
http://www.wbsj.org/nature/hogo/others/iba/search/sites/koushinetu-hokuriku/92-hyoko.htm

これ以外に、キクザトサワヘビという湿地性の希少なヘビの重要生息地として、沖縄県の「久米島の渓流・湿地」が登録されています。

また、琵琶湖の登録範囲が広がり、琵琶湖最大の内湖(附属湖)である西の湖と長命寺川流域が追加登録されました。
(117)琵琶湖(西の湖・長命寺川:近江八幡市)
http://www.wbsj.org/nature/hogo/others/iba/search/sites/kinki/117-biwako.htm


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加賀の鴨米「ともえ」

毎日通る市庁舎前のロータリーに、巨大なクロツラヘラサギが鎮座していて気になったので、今朝は近くまで行ってみました。よく見ると、送風機で膨らませている風船でした。BFS2.jpg

3日めの全体会は、2014年までの戦略と予算計画についての議論です。戦略の議論では国境をまたがる湿地の保全について、イランから登録地がイラン・イラク戦争で荒れ果てた上に、トルコとの国境でもあり、さらに上流国の灌漑の影響も大きいので、国間の調整を行う必要があるとの発言があったのが印象に残りました。湿地や川が国境になっている場所が多いですから、こういうことはあちこちで起こっているでしょう。
予算については、活動を展開するには資金は必要だが、各国とも財政に余裕があるわけでなく、なかなかまとまるのは大変そうです。

午前の部では、韓国NGOの発言も認められ、韓国NGOネットワークでも活躍しているハン氏が、韓国では地域住民の意想を無視して湿地・干潟の開発が進められている状況があり、世界のNGOの連携で湿地保全を進める必要があるとの表明があり、会場から拍手を受けました。

鴨米.jpgお昼は、金沢大学と石川県主催のサイドイベント「里山・里海アセスメント」に顔を出しました。これは国連大学高等研究所と環境省もバックアップしている里山里海サブ・グローバル・アセスメントの紹介イベントで、2010年に名古屋市で開催される生物多様性条約(CBD)COP10でのキー・テーマとなる可能性の高いものです。

金沢大学の中村浩二教授や地球環境戦略研究機関(IGES)の西宮洋さん、韓国釜山大学のジョ教授、日本雁を保護する会の呉地正行さんらから、韓日の里地地域の現状や自然回復、水田保全とトキの復活、ふゆみずたんぼについて相次いで報告がありました。

中村教授のプレゼンはIBAでもある片野鴨池の風景から入り、前の机には加賀の鴨米「ともえ」のパッケージが置いてあって、参加者には鴨米のミニパッケージがお土産に配られました。
このお米は、冬にカモ類の餌場を確保するために水を張った田んぼ(ふゆみず田んぼ)で作られたもの。カモたちは雑草の種を食べ、フンを落として行きます。これが有機肥料の役目を果たし、除草剤も化学肥料も減らした自然にも人にもやさしい農法で、おいしいお米を栽培することができるのです。(金井)

IBA101 片野鴨池のプロフィールはこちら
http://www.wbsj.org/nature/hogo/others/iba/search/sites/koushinetu-hokuriku/101-kamoike.htm

鴨米ともえについては
http://park15.wakwak.com/~kamoike/

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NGOのネットワーク

10/30午後は、NGO会議宣言に盛り込まれた世界NGO湿地ネットワークへの取り組みを考える「ラムサールCOP10のための日本NGOネットワーク(通称:日本ラムネット)」の臨時ミーティングが、展示会場の休息スペースで開かれました。
ラムネットミーティング.jpg日本ラムネットには、日本湿地ネットワーク、日本雁を保護する会、WWFジャパン、日本自然保護協会、日本国際湿地保全連合(WIJ)、ラムサール条約湿地を増やす市民の会、民間稲作研究所、有明海漁民市民ネットワーク、琵琶湖ラムサール研究会、等など、日本で湿地保全の運動に関わる様々な団体が参加しており、世界NGO湿地会議の日本のパートナーのまとめ役として活躍しました。日本の湿地を守る、力強い仲間たちです。

夜は、WWFロシアによる「アムール地域の河川流域保全」のサイドイベントに参加しました。アムール流域にはロシア側と中国側の三江平原、モンゴル付近まで日本に飛来するツル類の生息地で、日本の野鳥の保全について重要な地域です。アムール川流域の保全に貢献している国や団体として中国、韓国、WWF、国際ツル保護財団(ICF)に混ざって日本野鳥の会も紹介され、前に出て報告書や記念Tシャツの寄贈を受けました。(金井)

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2008年10月29日

ラムサール条約会議10/29:本会議開始、NGO宣言

NGO.jpg 10月29日にいよいよ、ラムサール条約COP10の本会議が始まりました。最初に議長の選出や議事の確認、その後常設委員会やSTRP(科学技術専門家のあつまり)、ラムサール事務局からの報告が続きました。基本的に、湿地の役割(気候変動緩和、食糧や水資源保全、エネルギー確保など)の重要性が今後もさらに大きくなることが再確認されました。鳥インフルエンザ問題への対応の必要性も大きな項目となっています。また、必要な科学技術の蓄積にしろ、活動の展開にしろ、資金確保が重要であることも議論されました。

NGOにとっては、極めて重要なことがありました。午後の会議開始時に、スンチョン市で10月25〜27日に開催された世界NGO会議の宣言が読み上げられたことです。この宣言は、世界中から集まった400名ものNGOのメンバーが、湿地保全についてNGOの立場からの見解をとりまとめ採択されたものです(10月27日の項参照)。当会からは山本裕と金井裕が、27日の宣言の採択に参加しています。
宣言内容を、最終的なとりまとめに尽力された日本湿地ネットワークの柏木実さんの報告から引用します。
―――――――――――――――――――――――――――――――
スンチョンNGO宣言は、NGO会議に6大陸の31カ国から400人以上の湿地のサイトで活動しているNGOや行政の人たちが参加して、10月27日に採択されたものです。
この中には、次のような内容が盛り込まれました。
○World NGO Networkという形で、継続的にラムサールにNGOの意見を伝え、
 ほかのすべてのセクターと一緒に活動していくこと。
○いくつかの決議(1、8、13、23、28、31、25)に対してのNGOとしての立場の表明
○国際湿地復元賞の提案
○締約国、国際NGOが、NGO地域住民とより協力すること

また、韓国の問題として、住民の声を聞かないために賢明な利用ができなくなった例としてセマングムが挙げられました。各地の湿地破壊の問題についてはList of Concerned Wetlandとして配布されました。
――――――――――――――――――――――――――――――
ラムサールCOP10NGO宣言英文.pdf

お昼の時間には、この時間を利用して参加団体が活動の紹介や決議採択への働きかけを行うサイド・イベントというプレゼンテーションがあります。
金井は、当会もパートナー団体となっているEAAF(東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップ)のサイドイベントに出席しました。ここでは、東アジアからオーストラリアに渡る鳥の保全のためには、この地域の各国が協力する必要を訴え、決議案22の「渡り水鳥保護への国際協力促進」採択を進めるものです。参加者は200名近くになって室内に入りきれないくらいの盛況でした。開始時に、EAAFのパートナー団体として、当会の紹介もありました。(金井)
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ラムサール条約会議の報道

日本国内では、マスコミ報道が多くありませんが、下記の韓国マスコミの日本語サイトで、報道記事を見ることができます。

○中央日報
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=106596&servcode=400§code=400
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=106597&servcode=400§code=400
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=106598&servcode=400§code=400
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展示ブース

展示会場入り口.jpg 2008Ram04wbsj03.jpg
本会議場には展示ブースのスペースが設けられており、各国のNGOが、本会議での決議に向けての広報活動やネットワーク作りに取り組んでいます。
日本野鳥の会も、日本の湿地のIBAの保護や水田の重要性、そして水田に渡来するツル類の越冬地の分散の重要性を訴えるため、こんなブースを出して各国の参加者にアピールしています。

2008Ram03wbsj02.jpg 配布物.jpg 展示02.jpg
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諫早干潟の回復を求めて

DSCN1437.JPG諫早干潟と、韓国のセマングム干潟。干拓事業により大きく損なわれた韓日の湿地の回復を求めるサイドイベントが29日夜に開かれました。
イベントタイトル:
Saemangeum and Isahaya Tidal Flats. Dying, but it is not too late.


このサイドイベントではまず、朝鮮半島にある湿地がシギチドリ類にとってとても重要な渡りの経路となっていることが紹介されました。しかし、韓国の湿地には大規模な開発計画がいくつもがあり、中でも国際社会が注目する問題として、セマングムの埋め立て計画があります。
これは1991年に始まったもので、4万100ヘクタールもの農地を作ろうという大規模な干拓工事です。講演では、セマングムで進む工事により多数のシギチドリ類が激減していること、中でも絶滅危惧種ヘラシギが減っていることが紹介されました。セマングムは工事が始まる前はハマグリを始め、魚貝類がとても豊富にで、その豊かな海の幸は地元の女性にとって貴重な収入源となっていました。続きを読む
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2008年10月28日

ラムサール条約会議が開幕しました!

2008Ram01CECO.jpg 開会式.jpg 20081028opening.jpg

韓国のチャンウォン市で、ラムサール条約の第10回締約国会議が11月4日までの日程で始まりました。

ラムサール条約は湿地保護のための国際条約で、世界で158の国や地域が参加しています。これらの国の政府代表や、科学機関、それに私たちのようなNGO等のオブザーバーが集まって、3年に一度、湿地の保護についての取り決めをしていくのが締約国会議です。

アジアでの開催は、北海道釧路市での第5回締約国会議(1993年)に続き2回目。アジアならではの提案として、多くの生きもののすみかとなる水田の重要性を訴える決議案が韓日両政府から提案され、討議されることになっています。この決議案提出までには、韓日の多くのNGOの働きかけがありました。

この条約では、各国が重要な湿地を条約事務局に登録する制度があり、「ラムサール条約湿地」と呼ばれています。日本には22の条約湿地がありますが、今回、4箇所の湿地が新たに登録され、また条約湿地である琵琶湖の内湖で、未登録だった「西の湖」も追加登録されることになりました。

日本国内の167箇所のIBAのうち、ラムサール条約の対象になる湿地は125箇所もあり、今まで103箇所が登録を待っている状態でした。
が、今回、そのうちの3箇所(55化女沼、62大山上池・下池、92瓢湖)が、晴れて条約湿地に登録されることになります。


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2008年10月27日

世界NGO湿地会議

10月25日〜27日、ラムサール条約会議開催に先立って、韓国南部のチャンニョン郡とスンチョン市において「世界NGO湿地会議」が開かれました。日本野鳥の会事務局からは、金井裕(主席研究員)と山本裕(自然保護室)の2名が参加しました。

この会議には31ヶ国から400人を超えるNGOの人々が集まりました。この会議では、韓日政府が本会議で提案する決議案31「湿地生態系としての水田の生物多様性を高める」に関連するプレゼンテーションを始め、湿地のワイズユースの事例と、そうでない事例として、韓国での大規模な埋め立て計画であるセマングムでの開発問題、日本の諫早や泡瀬干潟に関連する話題が提供されました。
また、各国の参加者から、CEPA(Communication, Education,Participation, and Awareness)の重要性や、バイオ燃料を得るために湿地が失われ、生物多様性が急速に減少していること、エビ養殖によるマングローブ林の消失と地域の貧困の問題など、さまざまな課題が出され、情報を共有しました。
韓国で進む湿地の開発で、多くの人が懸念しているセマングムでの埋め立てについて、COP9で話し合われたが韓国政府がまだ実施していない点について、特に指摘がありました。

またこのNGO会議では、注目すべき点として、湿地の将来計画、管理、モニタリング等に関して情報を共有し、よりよい方向性を見出していくために、WWN(World Wetland Network 世界湿地ネットワーク)を設置すること、そのための準備を少人数のメンバーで進めていくことが決まりました。

会議の総括として、10月27日にスンチョンNGO宣言が採択されました。そしてこの宣言は、10月29日の本会議の中で、正式に読み上げられました。(山本)
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